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社長のつぶやき

ハーフオートメーション®経営プログラム通信 Vol.5

-人手不足時代に”自走する工場”をつくる実践メソッド-

独自の半自動化の実現準備

皆さん、お元気でしょうか。
PLANSEED株式会社・代表取締役 細野でございます。
本日は広島方面への出張中、新幹線の待合室にて書いております。

■半自動化に向けた“基礎体力”づくり
さて、いよいよ「半自動化」の構築に入っていきます。
これまで、理念・価値観・強み・コンセプトといった、自働化の“土台”となる部分についてお話ししてきました。
一見、自動化とは直接関係ないようで、実は非常に重要な要素です。
この土台があるからこそ、「自社で自走できる自働化」が可能になります。

まず、これから学んでいただきたい項目を挙げます。
・ロボットの基礎知識
・FA機器の基礎知識
・ボトルネック工程の把握
・正味時間
・マシンタクトの考え方
いわば、これらは 自働化に取り組むための“最低限の筋力” にあたる部分です。

■成功する企業は「自動機を育てている」
私がさまざまな現場を訪問して感じるのは、
自働化に成功している企業は、機械を“自社で育てている”ということです。

「育てる」とはどういうことか。
導入する自動機は、貴社独自の、世の中に存在しない仕様になることが多く、
どれだけメーカーが頑張っても“100点満点の自動機”は存在しません。

実際に運用し、改善点が見つかり、故障や交換部品が明確になり、
そこから初めて“本当に現場に合った自動機”へ育っていきます。
ですので、自動機は “自分たちの手で育てていくもの”なのです。

■工程を正しく見極めるための3つの視点
そのために必要なのが、最低限の基礎知識です。
すべてを理解する必要はありませんが、最低限の概念だけはぜひ押さえてください。
誰でも理解できる内容にポイントを絞っていますのでご安心ください。

さらに、工程を正しく判断するためにも、
・ボトルネック工程
・正味時間
・マシンタクト
の理解は欠かせません。

ボトルネックを誤ると、自働化しても生産性がほぼ変わらないケースもあります。
特定の人だけ作業が楽になる“部分最適”で終わることも多いのです。

また、正味時間の視点を持つと、
「本当にお金を生んでいる作業はどこか」が見えるようになります。
段取りや持ち替え、歩行など“製品に触れていない時間”が意外と多く、
そこに改善の宝が眠っていることもあります。

そしてマシンタクト。
これはメーカーに依頼する際の大事な指示ですが、
曖昧なまま進めると「セット時間を含めるとタクトが延びた」
という本末転倒なことも起こり得ます。

——今回はこのあたりまでにしておきます。

まずは基礎知識を身に付け、メーカーと同じ目線で会話ができるようにすること、
そして貴社の現場を深く理解し、具体的な指示や根拠を示せるようになることが重要です。
この積み重ねが、5年後・10年後の“自働化に強い会社”をつくります。

寒い日が続きますので、どうぞ体調にお気を付けください。
本日もお読みいただき、誠にありがとうございました。

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