COLUMNコラム
○○屋 機械屋 設計屋
個別相談をご依頼いただき、初めてご訪問させていただいた経営者様から「ところで御社は何屋?」と唐突にご質問された。
私は、「ありがとうございます。特に何屋という枠組みはありませんが私は設計を長年やらせていただいたので私自身は昔設計屋だったかもしれません。しかし現在は、業界の制限もなく自動化に関わることであれば取組ませていただく姿勢ですので特に枠組みはありません。」とお答えさせていただきました。
すると経営者様は笑顔で「良かった!何でも枠を決められていては うちの工場では何も進められないからね」と。
よくよく経営者様に真意をお聞きしたところ○○屋と名乗るところにお願いしていたけど皆さんそこの分野は得意だから一生懸命にやっていただけるのだけど、いざ別工程の自動化設備やロボット周辺の改善話しをすると、やったことがないからと取り合ってもらえなかったそうでる。
今は、生産技術部門にも人手不足の波が押し寄せてきており工場全体の生産設備の導入計画や改善計画に生産技術部門が追いつかないのが現状である。
この会社も、同様であると感じるところはお話の中からあった。
そこで、弊社を呼んでいただき改善案企画を依頼していただいたと感じていました。
さっそく現場を見させていただき、作業の危険箇所、省力化できる設備、遊休ロボットを活用した人手作業をその場でご指摘させていただきました。
もう少し具体的にお話しすると、
作業の危険箇所については、重量物を反転させる際に人に干渉する恐れがあり危険と判断。膝高さまでの安全ガードを設置し、人手での反転を簡易自動反転機で対応。
省力化できる作業は、重量物を前工程からの搬送高さの都合でかなり低い位置からの持ち上げをしている為、腰を痛める可能性があるし高齢の方が作業されている。足踏み式のリフターと移動レールを組み合わせた搬送装置を設置する。
コンベアとコンベア間の製品方向の変換と乗せ変え作業を人手で実施していた。
製品を一部目視検査する必要がある為、人が介入していたがビジョンカメラと倉庫に眠っていた遊休ロボットにハンドリングを持たせ人手作業を無しに。
弊社が、心がけているのはできる限りお客様との認識を一致させる為にその場でラフスケッチを描きイメージを統一することである。
この経営者様は、弊社のラフスケッチを基に3箇所の改善案企画を、その場で生産技術部門に指示をし具体的検討に入られました。
今期中に順次実行する予定。
この経営者様のスピード感にまずは驚きました。
しばらくして私は気がつきました。
この経営者様はすでに気がついておられることを。
「○○屋という枠組み=社内だけの習慣。業界の常識。社内の常識。」
自社の昔からの慣習や、いつもの風景化してしまった生産現場。いつも同じ目線での生産技術部門。
つまり現代の変化が目まぐるしい世の中ではいづれ他社に置いていかれる。第三者の意見が必要だと。だから、弊社を呼んで頂けたんだと納得いたしました。
皆様の価値創造の一助になれるのであれば、第三の目としてぜひ弊社をご活用ください。
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