COLUMNコラム
ハーフオートメーション®経営プログラム通信 Vol.4
-人手不足時代に”自走する工場”をつくる実践メソッド-
強みとコンセプト
皆様お元気にお過ごしでしょうか。
PLANSEED株式会社・代表取締役 細野でございます。
岐阜では今日にも初雪が降りそうで、一段と寒さが増してまいりました。
今回は埼玉のホテルよりお届けしております。
先日もお客様の現場に伺い、さまざまなご相談を頂戴しました。
内容は難易度が高く、他社でも解決が難しいとの見解から数年間止まっていた案件とのことでした。
確かに難しいテーマではありますが、お話を伺いながら「挑戦する価値がある」と強く感じました。
お客様の強みをさらに伸ばすためにも、なんとかしたい──そんな思いが湧き上がります。
今後、テストを重ねながら進めていく予定です。
■ 「強み」や「コンセプト」とは何か
突然ですが質問です。
「貴社の強みは何ですか?」
この問いに即答できますでしょうか。
「うちは◯◯が強みだよ」とおっしゃる経営者様もいらっしゃいます。
もちろん素晴らしいことですが、その“即答”は時に 思い込みである場合があります。
経営者ご自身の経験や価値観、業界の慣習から導き出された答えであり、
必ずしも“お客様から見た強み”と一致するとは限らないのです。
実は——私自身も同じでした。
・機械設計の単価はこのくらい
・設計から製作まで一貫対応できるのが強み
・部品加工は1週間納品が当たり前
・相見積もりは3社以上が当然
いま振り返ると「固定概念でしかなかった」と痛感します。
次にもうひとつの問いです。
「貴社のコンセプトは何でしょうか?」
・「自動化……だと思います」
・「どんな機械でも挑戦することでしょうか……」
当時の私は、この質問に明確に答えることができませんでした。
現在は、自信を持って即答できます。
強み:中小企業の困りごとを具現化するための「設計構想力」
コンセプト:ハーフオートメーション=「半自動化戦略」
まったく違うと思われませんか。
■ 強みとコンセプトが明確になると何が変わるか
強みを正しく理解し整理することで、
“伸ばすべき領域” が明確になります。
さらに、コンセプトが定まることで
「何を」「誰に」届けるのかがブレなくなり、
企業としての方向性も一気にクリアになります。
理念・価値観・強み・コンセプト。
この4つのセットが揃うことで、
自働化の方向性も自然と明確になるのです。
弊社もコンセプトを定めて実行に移したことで
“軸” が生まれ、すべてが変わり始めました。
■ 自働化がうまくいかない理由の多くは「曖昧さ」
自働化を短絡的に進めると、使われない装置になります。
実際、そのような現場を多く見てきました。
“短絡的” とは、
強みやコンセプトが曖昧なまま「この作業が楽だから」と進めてしまうことです。
よくあるのは、
「この作業は人しかできないから自働化は無理」と諦めてしまうケース。
私はいつもこうお伝えしています。
「そこには貴社の“製品の強み”があるので、研究開発すべきです。」
確かに費用も時間もかかります。
しかし強みは伸ばすべきものであり、
その強みを人が介入せずに自働化できたとき、
それは“貴社独自の技術”となり、圧倒的な独自性へつながります。
■ 最後に
このプログラムで、皆様とともに
「強み」と「コンセプト」を磨き上げていければ幸いです。
寒さが厳しくなる時期です。
どうぞ体調にはお気をつけてお過ごしください。
■ 次号予告■
次回Vol5では、いよいよ
“自働化の仕組みづくり”に入ってまいります。
沢山の方にお読みいただいておりますので、次号も全力でお届けいたします。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
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